今井あい ソプラノリサイタル

2017年7月29日(土) 14:00 だいしホール 今井あい ソプラノリサイタル
團伊玖磨

 浜辺の歌/成田為三
 砂山/中山晋平
 浜千鳥/弘田龍太郎
 ひぐらし/團伊玖磨
 夏の歌/中田喜直
 悲しくなったときは/ 〃
 サルビア/ 〃
 ヴィラネル/デラクア
 別れの曲/ショパン
 ある日祝福された太陽の元で オペラ「マダム・クリザンテーム」より/メサジュ
スペイン
 スペインから来た娘 サルスエラ「ユダヤの子」より/ルーナ
 スペイン古典歌曲/オブラドルス編
 1.エル・ビート
 2.私のラウレオーラ
 3.恋人へ
 4.愛をこめて、お母さま
 5.一番細くてきれいな髪で
 6.小さな花嫁
 セギディーリャ オペラ「カルメンより」/ビゼー
 グラナダ/ララ

今井あい(S)
斉藤晴海(Pf)

10km走って、昼食を取り、所用を済ませて、だいしホールへ。開演30分前に到着。
感想は、「涼しさと情熱を親しみやすさに乗せて届ける歌とピアノを楽しむ」です。
最初は"夏"をイメージした日本歌曲からスタート。爽やかな波の上を優しく涼を運ぶ「浜辺の歌」。夕闇の翳りを纏(まと)い、儚げな哀しみを歌う「砂山」。涼風を吹かせ、滑らかに揺れる「浜千鳥」。親しみを器に盛って、聴衆を持て成しました。さらに團伊玖磨の「ひぐらし」を古(いにしえ)の響きを模して届け、続いて中田喜直で3曲。「夏の歌」では気懸(きがか)りな想いを香らせ、「悲しくなったときは」を穏やかな寂しさで彩り、「サルビア」を豪奢に飾って、様々な表情で伝えました。一旦退場し、次はデラクアの「ヴィラネル」。絹布(けんぷ)の肌触りで長く伸ばし、ゆったりと揺蕩いました。お馴染みのショパン「別れの曲」にはフランス語の詩がついて、甘く切ない調べを、ふんわりと広げました。前半最後はメサジュのオペラから「ある日祝福された太陽の元で」。柔らかに言葉を置き、徐々に喜びを高め、少しの悲しみを含んで、静かな落着きを見せました。
休憩を挟んで後半は"スペイン"がテーマ。まずはルーナの「スペインから来た娘」。忙(せわ)しなく弾(はず)んで、悩ましげに訴え、ノリ良く弾(はじ)けて、熱風を運びました。続いてオブラドルスが編んだ「スペイン古典歌曲」が6曲。ジリジリと灼熱の日差しで急(せ)かす「エル・ビート」。ゆっくりと愁いの泉が湧き上がる「私のラウレオーラ」。篝火(かがりび)の下で跳ねるように舞う「恋人へ」。ゆるりと歩み、暗がりから日向(ひなた)へ抜け出す「愛をこめて、お母さま」。快い揺らぎに身を任せる「一番細くてきれいな髪で」。情熱の雄叫(おたけ)びを上げる「小さな花嫁」。熱さを内に秘めて、華麗に歌い踊りました。次はビゼーの「カルメン」から「セギディーリャ」。妖艶(ようえん)な中に、一部の爽快さえ含ませ、流れるように誘惑を漂わせました。プログラム最後はララの「グラナダ」。軽やかに船出し、いっぱいに帆を張って、よどみなく前進しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。「サントネグロ」で会場を沸かせ、「時代」をプログラムに挟まれた歌詞カードで合唱し、にぎにぎしく終演となりました。
愉しさを演出し、歌の素晴らしさを伝えたこのコンサートは聴衆への素敵なプレゼントであり、今後もまた行われるであろうことを期待して、帰路に付きました。
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