TOKI弦楽四重奏団 2017 ~ボヘミア音楽の夕べ~

2017年8月8日(火) 19:00 新潟市音楽文化会館 TOKI弦楽四重奏団 2017 ~ボヘミア音楽の夕べ~

弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調「わが生涯より」/スメタナ
 Ⅰ.Allegro vivo appassionato
 Ⅱ.Allegro moderato alla polka
 Ⅲ.Largo sostenuto
 Ⅳ.Vivace
弦楽四重奏曲 第7番 H.314「コンチェルト・ダ・カメラ」/マルティヌー
 Ⅰ.Poco allegro
 Ⅱ.Andante
 Ⅲ.Allegro vivo
テンポ・ディ・メヌエット/スーク
弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 作品96「アメリカ」/ドヴォルザーク
 Ⅰ.Allegro ma non troppo
 Ⅱ.Lento
 Ⅲ.Molt vivace
 Ⅳ.Finale:Vivace non troppo

TOKI弦楽四重奏団
 岩谷祐之、平山真紀子(Vn)
 鈴木康浩(Va)
 上森祥平(Vc)

仕事を終えて、音楽文化会館へ。開演30分前に到着。
感想は、「練達の音色(ねいろ)に舌鼓(したつづみ)を打つ」です。
まずはスメタナの「わが生涯より」。4つの弓が勢いを持って振り下ろされ、魂を込めた調べを紡ぎ出し、柔らかに溶け出して、再び力走する第1楽章。軽やかに輪舞し、涼しげに引き延ばして、跳ねるように騎乗する第2楽章。凪の水面(みなも)がゆっくりと揺れ、氷原をまろやかに滑走する第3楽章。軽快に刻み、彫り深く刻んで、快速で駆け、苦(にが)みに立ち止まって、やがて安らぎを奏で、穏やかに収まる第4楽章。田園の薫りに洗練の味付けをして、波瀾万丈を描きました。続いてマルティヌーの「コンチェルト・ダ・カメラ」。錦糸を撒き散らし、愉快に騒ぎたて、優しく蕩(とろ)かして、目まぐるしく表情を変えるポコ・アレグロ。幾筋もの金色の帯がゆったりと流れ、永遠の時を映すアンダンテ。急ぎ足で競い、馬蹄の音を響かせて、走路を駆け抜けるアレグロ・ヴィーヴォ。常ならざる面持で、素描に色付けを施(ほどこ)しました。
休憩を挟んで後半はスークの「テンポ・ディ・メヌエット」から。口当たりよく、優雅に舞い、上品に彩って、さらりと仕上げました。プログラム最後は、ドヴォルザークの「アメリカ」。草原の香りを匂わせ、秋の空のように透き通る爽やかさを吹かせると、影を纏(まと)い、急(せき)き込んで進み、郷愁を掻き立てる第1楽章。脈々と溢れ出る湧き水が寄り添い、泡立つ木霊(こだま)が区切りを入れて、切々と寂しさを伝える第2楽章。ひょうきんに立ち上がり、俯(うつむ)いて呟(つぶや)く第3楽章。快調に飛ばし、すらすらと認(したた)めて、力づくで揮毫(きごう)し、物思いに沈んだ後、また顔を上げて駆け出し、一体となって突き進む第4楽章。新大陸の大らかさと東欧の懐かしさを綯(な)い交ぜにし、味わい深く、開放的な明るさをも含んで、極上の一皿に盛り付けました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが弾(はず)むように奏でられて、にぎにぎしく終演となりました。
新潟ゆかりのアーティストによる上質の演奏会が今年も大盛況のうちに終わったことに安堵して、自宅へのハンドルを握りました。
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