BASS GARDEN 第10回演奏会

2017年8月27日(日) 14:00 だいしホール BASS GARDEN 第10回演奏会

第1部
 ロックンロール第九/Beethoven H.Shinsi 編
 ディズニーソングメドレー/H.Shinsi 編
 チャイナドール、忘れられし夢、舞踏会の美女/Anderson Takehiha.Aiba 編
 Kobolds/Rabbath
 Yesterday/Lennon-McCartney
 ALL IN A DAY'S WORK/Osborne
第2部
 4本のコントラバスのための協奏曲/Telemann
 リベルタンゴ/Piasora Pigi 編
 Summertime/Gershwin Schafer 編
 Someone To Watch Over Me/Gershwin Takehiha.Aiba 編
 「動物の謝肉祭」より/Saint-Saens Schafer & Akira Tomioka 編
  第1曲『序奏とライオンの行進』
  第4曲『亀』
  第5曲『象』
  第12曲『化石』
  第13曲『白鳥』
  第14曲『終曲』

BASS GARDEN(Cb)

10km走って、昼食を取り、少し休憩してから、だいしホールへ。開演20分前に到着。
感想は、「エンターテイメントと真摯な演奏を組み合わせたコントラバス・アンサンブルを十二分に味わう」です。
まずは四重奏で「ロックンロール第九」。朝霧が立ち込める中、切迫した予感が立ち上がり、第1楽章の冒頭を記(しる)すと、「喜びの歌」をノリのよいビートに乗せて歌い上げ、一旦立ち止まると、第3楽章の安らぎの調べを奏で、再び終楽章の主題で盛り上げて、演奏会冒頭を飾りました。続いて「ディズニーソングメドレー」。夢見るように綴り、楽しげに行進し、ゆっくりと優しく歩み、柔らかな憧れを抱(いだ)き、穏やかに望みを掲げて、テンポよくスイングしました。
ここでコントラバスの楽器及び奏法の紹介があり、弓で弾(ひ)くアルコ、弦を弾(はじ)くピッチカート、柔和な高音を出すフラジオレット、弓の背で弦を叩くコール・レーニョが実演付きで披露され、まとめとして、それらを合わせて「オブラディ・オブラダ」が演奏されました。
プログラムに戻って、次はルロイ・アンダーソンから3曲。草叢(くさむら)を掻き分けながら進む「チャイナドール」。丁寧に櫓(ろ)を漕ぎ、波を起こして進む「忘れられし夢」。スイスイと滑走し、ぴょこんと飛び跳(は)ねて円舞する「舞踏会の美女」。親しみやすい旋律を届けました。さらにこの楽器のために書かれたRabbathの「Kobolds」。湧き上がる鼓動が弾(はず)み、厚みのある響きを集め、生きいきとした生命力でカッコよく飛ばしました。そして「Yesterday」。"G線上のアリア"を下敷きに、落ち着いた足取りで、枯葉色の街を散策しました。第1部最後はこれもオリジナルであるOsborneの「ALL IN A DAY'S WORK」。ためらいを見せずに進み、所々で強弱を膨らませ、速足で駆ける第1楽章。翳りのある雲が、幾重にも重なり、悠然と移ろう第2楽章。忙(せわ)しく羽音を立て、力尽くで押し進んで、爽快に突っ走る第3楽章。楽器の特性を生かしたパフォーマンスでスタイリシュに決めました。
楽器体験もある休憩を挟んで第2部はヴァイオリンからの編曲で、Telemannの「4本のコントラバスのための協奏曲」。光の帯が輝く序奏から、刻まれる稲妻が繋がれ、追いかけ合って足早に過ぎ去る第1楽章。薄衣(うすぎぬ)の帷(とばり)が綾なす第2楽章。沸き立つ雑踏を急ぎ足で駆け抜ける第3楽章。古風な彩りで塗り替えました。続いてはPiasoraの「リベルタンゴ」。熱風が吹きすさび、葡萄色の愁いを匂わせて、濃厚な舞いを披露しました。次は三重奏でのGershwin の「Summertime」。気怠(けだる)い午後のまったりとした悲しみを切なく描写しました。さらに同じ作者の「Someone To Watch Over Me」。程よく甘さを抑えて、穏やかに歩を進め、淡い憧憬を映しました。第2部最後はナレーションを入れて、Saint-Saensの「動物の謝肉祭」より。堂々としているようで、どこか滑稽な「序奏とライオンの行進」。低空飛行でマイペースな「亀」。動きにくそうにワルツを踊る「象」。ザワザワと死神がお道化る「化石」。細やかにさざめく森の上を優雅に渡る「白鳥」。重い扉を開き、一斉に燥(はしゃ)ぎ出す「終曲」。7本のコントラバスが情景を描きました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「ドレミの歌」。賑やかに明るく奏でて、にぎにぎしく終演となりました。
普段は縁の下の力持ちとして、合奏 を支える低音楽器を全面に出して勝負するこのコンサートは、その力量を全面的に開放し、その魅力をアピールしたことを確認して、次の会場へと向かいました。
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