新潟セントラルフィルハーモニー管弦楽団第4回演奏会

2017年9月2日(土) 18:30 新潟市秋葉区文化会館 新潟セントラルフィルハーモニー管弦楽団第4回演奏会

コリオラン序曲/ベートーヴェン
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調/メンデルスゾーン 
交響曲第3番「英雄」/ベートーヴェン 

加藤礼子(Vn)
新潟セントラルフィルハーモニー管弦楽団
磯部省吾(指揮)

仕事を終え、大急ぎで秋葉区文化会館へ。開演直前に滑り込み。
感想は、「きりりと締まった独奏と管弦楽に聞き入る」です。
まずは「コリオラン序曲」。墨痕鮮やかに、くっきりと刻まれる悲劇の彫像が立ち上がり、確固とした意志を持って、果敢に攻め入りました。続いてメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」。耳馴染みのある旋律がすっと息を吹き返すと、遥かに連なる山脈(やまなみ)を背に、一筋の弧を描いて飛翔する燕が舞い、時に情念を燻(くゆ)らせて、一心に祈りを呟(つぶや)く第1楽章。穏やかで柔らかな安らぎを歌い、息長く美しさを塗り込める第2楽章。足早に駆け抜け、尖鋭の輝きで切り結び、浮かび来る叢雲(むらくも)の間を頂上から谷間へ滑り込み、独奏と管弦楽が一体となって突き進む第3楽章。情熱の炎を燃やし、友愛の奏でで彩り、見事な協奏を築き上げました。
休憩を挟んで後半はベートーヴェンの「交響曲第3番『英雄』」。鮮烈な冒頭から、生命力を持って、涼しげに進み、熱く語り、怜悧(れいり)に切り裂いて、高らかに勝利を掲げるアレグロ。重々しい足取りで、ゆっくりと哀切の翳りを綴り、在りし日の喜びに想いを馳せて、悲しげに行き過ぎるアダージョ。鬱蒼(うっそう)とした森が速足で沸き立ち、鳥たちか囀(さえず)り合って、熱情を炸裂させ、角笛が響き渡って、一気に駈け抜けるスケルツォ。勢いよく急(せ)き込み、骨組みを露わにして、徐々に肉付けし、精悍(せいかん)なる身体を誇示しながら、様々な表情を取りそろえて、栄光の輝きで満たすフィナーレ。鮮明に彫刻し、力強く築き上げて、素晴らしい造形を描き出しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはドヴォルザークの「スラブ舞曲第10番」。憂愁の調べで興奮を鎮めて、穏やかな終演となりました。
地元の音楽家たちが一つに集い、大きな成果を結実させたこのコンサートがますます発展し、さらに良い音楽の贈り物を頂ける日を夢見て、帰路のハンドルを握りました。
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