日本のこころ 日本のうた

2017年9月19日(火) 14:00 新潟市民芸術文化会館 スタジオA 日本のこころ 日本のうた

山田耕筰
 この道/北原白秋 詞
 秋風の歌/西條八十 詞
 赤とんぼ/三木露風 詞
 からたちの花/北原白秋 詞
 みぞれに寄する愛の歌/大木惇夫 詞
信時潔
 北秋の/清水重道 詞
 占ふと/ 〃
高田三郎
 くちなし/高野喜久雄 詞
多忠亮
 宵待草/竹久夢二 詞
平井康三郎
 ゆりかご/平井康三郎 詞
 びいでびいで/北原白秋 詞
 茉莉花の/勝承夫 詞
 平城山/北見志保子 詞
團伊玖磨
 ひぐらし/北山冬一郎 詞
 子守歌/野上彰 詞
 希望/北原白秋 詞

佐野利津(S)
片桐寿代(Pf)

ちょっと早いお彼岸のお墓参りに行き、10km走って、昼食を取り、りゅーとぴあへ。開演30分前に到着。
感想は、「珠玉の歌とピアノをしっかりと味わう」です。
山田耕筰の曲を集めてのコーナー。まずは「この道」。重々しく鳴る鐘を背に、落ち着いた足取りで、淡々と歩み出しました。続いて「秋風の歌」が、冴え冴えとした息吹で届けられ、花咲くように拡がると、「赤とんぼ」を、艶(つや)やかな、肌理(きめ)細かい風合いで仕上げました。さらに「からたちの花」では、歓びが内側から弾(はじ)け、大きく伸びあがると、「みぞれに寄する愛の歌」を淡く揺らめかせ、濃く張りを持たせて描き出しました。次は信時潔を2曲。涼やかに、明るく伝える「北秋の」。夕べの翳りで彩り、たっぷりと息づく「占ふと」。明暗を対比させて、情景を映しました。そして高田三郎の「くちなし」が、光彩を放ち、あたりを照らすと、前半最後は竹久夢二の詞に多忠亮が曲をつけた「宵待草」。切なさを綴り、強く弱く振り幅を付けて、嫋々(じょうじょう)と奏でました。
休憩を挟んで後半は平井康三郎を取り上げて4曲。「ゆりかご」で春風の中、優しさを運び、「びいでびいで」では、燦燦(さんさん)と光が降り注ぎました。続く「茉莉花の」を輝く喜びで飾り、「平城山」は伽藍に響く悲しみを伝えて、このパートを締めました。
ここでピアノの独奏。「花」「風」と来て、次は「月」と言うことで、ドビュッシーの「月の光」。涼感を伴った煌めきで舞い、花びらを散らせて、輝きを結晶させました。
最後は團伊玖磨で3曲。薄明りの闇を、半透明の灯りで照らす「ひぐらし」。微笑みで愛しさを表し、可愛いい会話で眠りへ誘(さそ)う「子守歌」。心に秘めた想いを解放し、天に向かって駆け上がる「希望」。新(あら)たなるときめきを込めて、抒情を歌いました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。石川啄木の詞に越谷達之助が付けた「初恋」がみずみずしく柔らかに。中田喜直の「歌をください」が願いを込めて届けられ、にぎにぎしく終演となりました。
日本歌曲に焦点を合わせ、真摯に取り組まれたこの公演が、人々の胸の中に広がり、心を暖めていくことを確信して、喜ばしい気分で、帰路に付きました。
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