東京交響楽団第102回新潟定期演奏会

2017年9月24日(日) 17:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール 東京交響楽団第102回新潟定期演奏会

交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」/ドヴォルザーク
 Ⅰ アダージョ~アレグロ・モルト
 Ⅱ ラルゴ
 Ⅲ スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ
 Ⅳ アレグロ・コン・フッコ
ラッパ達が鳴り響く/ケルシェック
シンフォニエッタ/ヤナーチェク
 Ⅰ アレグレット~アレグロ・マエストーソ(ファンファーレ)
 Ⅱ アンダンテ~アレグレット(城)
 Ⅲ モデラート(王妃の僧院)
 Ⅳ アレグレット(街頭)
 Ⅴ アンダンテ・コン・モート(市庁舎)

マティアス・ヘフス(Tp)
東京交響楽団
ヘルマン・ボイマー(指揮)

一旦帰宅し、ブログの準備をしてから、りゅーとぴあへ。開演40分前に到着。
感想は、「力強く、雄々しい姿勢に感動し、美しく、快い演奏に聞き惚れる」です。
まずは「新世界より」。穏やかに薄霞が掛かる冒頭の囁きから、力を込め、分厚く筆を使い、押し寄せる荒波に確固として抗(あらが)う第1楽章。落日の陽光を映し、郷愁の調べが深く暗い森に木霊(こだま)し、時折の光を受けるも、翳りを帯びて重い足取りで歩む第2楽章。忙(せわ)しなく駆け出し、長閑(のどか)な風景を描いて、再び走り出す第3楽章。雄叫びを上げ、拳(こぶし)を突き上げて、凱歌を歌い、遥かなる平原へ思いを馳せ、熱く咆哮して、やがて力尽きる第4楽章。緊張と歓喜が交錯し、聴衆を魅了しました。
休憩を挟んで後半は日本初演のケルシェック作曲「ラッパ達が鳴り響く」から。トランペット群がホールを取り囲むように配置され、ソリストが定位置に立って、曲が始まりました。謎めいた霧が沸き上がり、その中を見え隠れする火龍が焔(ほのお)を発し、迎え撃つ軍勢が足並みを揃えて進軍しました。独奏が放つ煌めきが、前後左右に回り込み、螺旋を巻いて、上空へ舞い上がり、光の円環を成すと、生きいきとビートを刻んで舞い踊り、響きを厚く吹き鳴らして、熱狂の坩堝(るつぼ)へと導きました。
見事な演奏をした"ラッパ達"を会場が大きく讃えると、それに応えてホートンの「六重奏曲」から第1楽章がアンコールされました。
舞台設定を修正して、本日の最後はヤナーチェクの「シンフォニエッタ」。金管による別動隊が輝かしく栄光を照らす「ファンファーレ」。塩辛く叫びを上げ、暗闇で、低く太く蠢(うごめ)く「城」。憂鬱そうに蠱惑(こわく)し、切羽詰まった形相で愁いを顕(あらわ)す「王妃の僧院」。乾いた悲しみで足早に駆け出す「街頭」。憂愁の嘆きを綴りながらも、突然の閃光で活力を戻し、高らかに駆け上がり、勝利を謳歌する「市庁舎」。苦みを含んだ妙なる響きを存分に生かし、独特の風合いで翳りある楼閣を築き上げました。
客席からは大きな拍手が贈られ、数ヶ月ぶりに新潟に戻ってきてくれた楽団と、名演に導いてくれた指揮者を称賛しました。
編成上中々聞くことのできない貴重な曲目と、親しみのある名曲、それに日本初演まで聞く事が出来たことに大いに感謝し、それらを素晴らしい演奏で届けていた頂いたことに感動して、喜ばしい気分で、帰路に付きました。
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