新潟シューベルティアーデ 秋のレクチャーコンサート 第6回歌曲展

2017年9月30日(土) 18:30 新潟市音楽文化会館第13練習室 新潟シューベルティアーデ 秋のレクチャーコンサート 第6回歌曲展

みんなのシューベルト~これまでのリクエストから~
 野ばら
 糸を紡ぐグレートヒェン
  田辺千枝子(S) 片桐寿代(Pf)
 鱒
  中森千春(Ms)
  八子真由美(Pf)
わたしのフランツ~今歌いたいシューベルト~
 休憩(歌曲集《美しい水車屋の娘》D795より)
  高橋宣明(T) 栄長敬子(Pf)
 竪琴に寄せて
 老人の歌
  佐藤匠(Br) 栄長敬子(Pf)

 新潟シューベルティアーデ
  田辺千枝子(S)
  中森千春(Ms)
  高橋宣明(T)
  佐藤匠(Br)
  栄長敬子、片桐寿代、八子真由美(Pf)
 
仕事を終え、音楽文化会館へ。開演10分前に到着。
感想は、「歌と解説によりシューベルトを立体的に味わう」です。
まずは「野ばら」から。一節を軽やかに歌うと、そこからこの曲についての考察が始まりました。詩の内容を吟味し、伴奏に焦点を当てて興味深い解説を行い、「もし~だったら」的なシミュレーションまで試行して、より深く曲の真層へと足を踏み入れました。そして実演。表情豊かに、伸び伸びと歌い、喜びや怒りの感情を表出して、鮮やかに演じました。さらに「糸を紡ぐグレートヒェン」では、運命の鼓動に乗って、翳りと悲しさを綴り、ひとときの希望を光らせて立ち止まり、再び俯いて、消え入る様に収まりました。
メゾソプラノが登場しての「鱒」では詩の成り立ちの経緯を説明し、ピアノの動きの独自性を明らかにして、曲内で起こるドラマをあからさまに切り取りました。歌い出せば、軽快に弾(はず)み、楽しげに駆け出して、くすんだ明るさで彩り、稲妻の刻みを経て、劇的な展開で興奮を煽りました。
休憩を挟んで後半は、テノールによる歌曲集「美しい水車屋の娘」より「休憩」。最初に三大歌曲から、同じ作詞者による「冬の旅」からの「菩提樹」を奏で、耳目を集めると、さらに「白鳥の歌」よりの「セレナーデ」まで披露し、一気に惹きつけて、本題へ。まろやかに息吹を整え、駆け上がって、くっきりと描き、程よい甘さで味付けをしました。
最後のパートはバリトンによる2曲。「竪琴によせて」を雄々しく鼓舞し、優しく包んで、朗々と届けました。プログラム最後は、「老人の歌」。硬質なタッチで自然を描写し、柔軟な筆遣いで自身を彩って、青春の回想と遥かなる憧れを追いかけました。
会場からは大きな拍手が贈られ、歌曲の世界に深々と切り込み、その魅力を十二分に伝えたパフォーマンスを大いに讃えました。
シューベルトの歌曲の素晴らしさの秘密に迫る試みが、大いなる成果を挙げたことを確認して、喜ばしい気分で、帰路のハンドルを握りました。
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コメント

ご来場お礼

新潟シューベルティアーデ歌曲展ご来場ありがとうございました。
いつもステキな感想を書いていただき、喜んでおります。
本公演もお待ちしております。

2017/10/01 (Sun) 12:57 | ikaubon #PiR2dR/c | URL | 編集
Re: ご来場お礼

コメントありがとうございます。本公演は行けるかどうかまだ未定です。いずれにせよ、ご盛会をお祈りしております。

2017/10/04 (Wed) 17:55 | ジョバンニ(ishizaki) #- | URL | 編集

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