ユロフスキ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 日本ツアー2017

2017年10月9日(月) 15:00 新潟市民芸術文化会館コンサートホール ユロフスキ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 日本ツアー2017

《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第1幕への前奏曲/ワーグナー
ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調 作品23/チャイコフスキー
 Ⅰ.Allegro non troppo e molt maestoso
 Ⅱ.Andantino semplice
 Ⅲ.Allegro con fucco
交響曲第5番 ホ短調 作品64/ 〃
 Ⅰ.Andante-Allegro con anima
 Ⅱ.Andantte cantabile,con alcuna licenza
 Ⅲ.Valse:Allegro moderato
 Ⅳ.Finale:Andante maestoso-Allegro Vivace

辻井伸行(Pf)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)

フルマラソン 42.195kmを完走し、そのままりゅーとぴあの開演に間に合うつもりが、14:50にゴールはしたものの、預けた手荷物(チケット入り)の回収に手間取り、会場に着くと、コンチェルトの2楽章の途中で、ホワイエにてスピーカーから流れる演奏を聴く羽目に。凄まじい快演を聞き逃した悔しさを胸に、終了の拍手とともに入場。辛うじて、ソリスト・アンコールのショパンの「別れの曲」をしみじみと味わいました。
休憩を挟み、気を取り直して、本日のメインプログラム、チャイコフスキー「交響曲第5番」に臨みました。くっきりと愁いを記(しる)し、かわたれどきの薄明りで照らすと、徐(おもむろ)に歩み出し、徐々に薄衣(うすぎぬ)を脱ぎ捨て、強靭な痩躯(そうく)を燃え上がらせ、彫りの深い響きで縁取り、鮮烈な輝きで熱情を描き出す第1楽章。白金(しろがね)の息吹で楷書し、美しい肌理(きめ)の手触りで暖め、胸を締め付ける憂愁で頂きへ登ると、突然の怒号で目覚め、再びゆっくりと眠りへ落ちる第2楽章。優雅に飛び跳ねる水玉に乗り、軽やかに円舞する光跡(こうせき)が飛び交い、めくるめく色相が入り組んで、華奢な出(い)で立ちで舞い踊る第3楽章。光を放ち、堂々とした装いで進み、漂う暗雲を掻き分けて応戦し、持てる力を振り絞って勇敢に立ち向かい、勝利の凱歌を挙げる第4楽章。輪郭のはっきりした表情、鮮やかな色彩感、豊かな響き、生きいきとした躍動感、その全てが聞くものを魅了し、音楽の魔術で空間を満たしました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは歌劇「エウゲニ・オネーギン」から「ポロネーズ」。乾いた草原の香りで弾(はず)み、鬱蒼とした森を遠くに眺望し、軽快に輪舞して、にぎにぎしく終演となりました。
後半のシンフォニーを聞いただけでも、十二分に満足のいく素晴らしい公演を聞けたことに感謝し、感動して、次の会場へと向かいました。
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