越友楽道第七回演奏会

2017年10月9日(月) 18:00 新潟県政記念館 越友楽道第七回演奏会

カプリッチョ 第5番/ダッラパーコ
ソナタ 第6番 変ロ長調 RV46/ヴィヴァルディ
プレリュード/オトテール
ロンド/ 〃
カプリスまたはソナタ/マレ
ディヴィジョン 第7番 ホ短調/シンプソン
2つのヴィオールのためのディヴィジョン ト長調/ 〃

結婚カンタータ BWV202 第5曲 『春風吹き渡るとき』/J.S.バッハ
フランス風序曲 BWV831 より サラバンド/ 〃
フランス風序曲 BWV831 より エコー/ 〃
教会カンタータ BWV78 第4曲 『わが咎を消し去る御血潮』/ 〃
ヴァイオリンと通奏低音のためのフーガ ト短調 BWV1026/ 〃
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第5番 BWV1018 第3楽章/ 〃
教会カンタータ BWV4 第4曲 『イエス・キリスト、神の御子』/ 〃
フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030/ 〃
 Andante~Largo e dolce~Presto~(Gigue)

越友楽道
 根津要(Vc)
 笠原恒則(Cemb)

りゅーとぴあから急いで新潟県政記念館へ。開演15分前に到着。
感想は、「旧き良き建物の中で静謐で美しき時間を楽しむ」です。
まずはチェロ独奏で、ダッラパーコの「カプリッチョ 第5番」。柔らかで、暖かな弦の奏でが、軽やかに弾(はず)み、躍(おど)りました。続いてチェンバロが登場し、ヴィヴァルディの「ソナタ 第6番」。程よい翳りを含んで明るく歩む第1楽章。生きいきと歌い、晴れやかに駈ける第2楽章。愁いを薫らせ、微睡(まどろ)みを誘(さそ)う第3楽章。細やかに伸ばし、勢いよく進む第4楽章。伊太利の風を届けました。次はチェンバロ独奏でオトテールが2曲。繊細で硬質で煌めき、質量を宿した囁きを鏤(ちりば)める「プレリュード」。爽やかに飾り、密やかに綴る「ロンド」。静寂を引き立たせる響きで場を収めました。再びチェロが登壇し、マレの「カプリスまたはソナタ」。秘めた情熱を波立たせ、物静かに白熱して、急ぎ足で刻みました。前半最後はシンプソンが2曲。甘辛く動き出し、次第に表情を変えて、嶮しい山道を進む「ディヴィジョン 第7番」。軽快で朗らかに舞い、足早に通り過ぎて、弓と鍵盤が掛け合う「2つのヴィオールのためのディヴィジョン」。技を尽くして、競い合いました。
休憩を挟んで後半はバッハの曲達で構成。まずは「結婚カンタータ『春風吹き渡るとき』」。優しく癒し、トロトロと紡ぐと、そのまま次の「フランス風序曲」より「サラバンド」へ。鋭利な切り口で、ゆっくりと漕ぎ出しました。さらに「エコー」を親しげな面持で繋ぎ、足早に駆け抜けました。次は「教会カンタータ『わが咎を消し去る御血潮』」が光の宝石箱の蓋(ふた)を開け、まろやかでくすんだ黄色のとろみが絡み合い、追いかけ合って、均整の取れた図柄へ当てはめると、続けて「ヴァイオリンと通奏低音のためのフーガ」へ。小さな硬貨を混ぜ合わせ、細く滑らかに絹糸を縫い上げて、響きの綾(あや)を織りなしました。次は「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」第3楽章。銀の装飾を敷き詰め、漠然とした不安を装って、淡い霧が降り注ぐように奏でると、間髪入れずに「教会カンタータ 『イエス・キリスト、神の御子』」へ。乾いた悲しみを繋ぎ、滔々(とうとう)と刻みました。プログラム最後は「フルートとチェンバロのためのソナタ」。揺るぎない悲嘆を告げ、相容れぬ声を交わし合うアンダンテ。穏やかに安らぐレント。幾重にも棘を際立たせ、忙(せわ)しくも優雅に跳ねるプレストからのジーグ。静かなる火花を散らして、アツく仕上げました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが2曲。いずれもバッハで、「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」が落ち着いた慎みを伝え、さらに「ゴルトベルク変奏曲」から「アリア」で優しく仕上げて、快い終演となりました。
一心に音楽の神髄を追求する姿に清々しい感動を頂いて、気分良く家路を急ぎました。
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