洋楽の夕べ ジョイントリサイタル

2017年10月14日(土) 14:30 新潟市音楽文化会館 洋楽の夕べ ジョイントリサイタル

サキソフォン協奏曲 Op.26A/クレストン
 第1楽章 Enagetic
 第2楽章 Meditative
 第3楽章 Rhythmic
  五十嵐文(Sax)
  練形美香(Pf)
巡礼の年 第一年<スイス>より/リスト
 オーベルマンの谷
 牧歌(エグローグ)
 郷愁
 ジュネーブの鐘
  品田真彦(Pf)
お菓子と娘/西條八十 詞 橋本國彦 曲
薊の花/北原白秋 詞 橋本國彦 曲
瞳/薩摩忠 詞 小林秀雄 曲
演奏会用アリア「すてきな春に」/峯陽 詞 小林秀雄 曲
オペラ「つばめ」より「ドレッタの美しい夢」/プッチーニ
 滝沢すみれ(S)
 廣木真知子(Pf)
2つのスケッチ/ボザ
歌劇「ルスランとミュドミラ」序曲/グリンカ
 メール・ネージュ&Flute Duo Prfait
  明間奈々江、市橋靖子(Fl)、平松文子(Fl&A.Fl)、本間千鶴子(Fl&B.Fl)
ウエストサイドストーリーより「シンフォンック・ダンス」/バーンスタイン
 1.プロローグ
 2.何処かで
 3.スケルツォ
 4.マンボ
 5.チャチャ
 6.出会いの場面
 7.クール
 8.乱闘
 9.フィナーレ
  アンサンブル・カプリチオ
   石井玲子、斎藤美和子(Pf) 本間美恵子、大越様玲子(Per)

10km走って、昼食を取り、少し休憩してから、音楽文化会館へ。開演30分前に到着。
感想は、「様々な独奏やアンサンブルに演奏の喜びを頂く」です。
まずはピアノ伴奏でクレストンの「サキソフォン協奏曲」から。迫りくる戦慄が走り、樹脂のごとき柔らかさで描き、大海原を吹き抜けて、鮮やかに旋回するエナジェティック。凪(なぎ)の昼下がりに、緩やかな航跡(こうせき)を残し、はらりと抜け落ちて、細く長くうねるメディテイティブ。勢いよく跳ね、さらりと滑走して、ごりごりと荒波に揉まれるリズミック。滑らかな息吹で、関門を超えました。
続いてピアノ独奏でリストの「巡礼の年 第一年<スイス>」より4曲。穏やかに歩み出し、仄(ほの)かな灯りで照らし、手早く水面を掻きまわし、優しく光らして、憧れを拡げる「オーベルマンの谷」。秋色に染め、晴れやかに開(ひら)ける「牧歌」。静かに振舞い、ゆっくりと歩を進め、やがて足早に駆け出して、色調を重ねる「郷愁」。美しく水が湧き出(い)でて、煌びやかに燃え上がり、耀きながら収束する「ジュネーブの鐘」。抒情の隙間に技を忍び込ませて、作曲者の想いを綴りました。
前半最後はソプラノの独唱。湿り気のある可愛さで遊ぶ「お菓子と娘」。ゆったりと、寂しさを綺麗な布で包む「薊(あざみ)の花」。打ち寄せる抒情を映し、迫りくる風雨を記(しる)す「瞳」。陽だまりの明るさで支え、喜びを胸に弾(はず)む「すてきな春に」。日本歌曲を表情豊かに仕上げると、プッチーニの「ドレッタの美しい夢」を俯(うつむ)いて口籠(くちごも)り、歓喜の炎を放射して、聴衆を魅了しました。
休憩を挟んで後半はフルート四重奏が2曲。ボザの「2つのスケッチ」ではうっすらと霞(かずみ)立たせ、灰色の水滴で飾り、幾重にも雲海を連ねて、光の帯を映しました。さらにグリンカの「歌劇『ルスランとミュドミラ』序曲」になると、軽々と跳びはね、忙しく駆け抜けて、高速の軌道をすり抜けました。
そして最後は2台ピアノと打楽器のアンサンブルによるバーンスタインの「ウエストサイドストーリー」より「シンフォンック・ダンス」。都会の洗練を漂わせ、冷ややかに忍び寄り、激しく破裂して、快感を誘(さそ)うと、ゆっくりと月光を輝かせ、可愛く鼓動を伝え、沸き立つリズムを叫びました。さらに愛らしく小走りし、黒い煌めきでお洒落に響かせ、細やかに刻み、幾ばくかの不安を煽って、迫力ある対立を描き、左右に入り乱れて、急停止しました。やがて穏やかに囁いて、夜の静寂(しじま)に消え入りました。
会場からは大きな拍手が贈られ、現代的でカッコいいパフォーマンスを湛えました。
新潟の一線で活躍される方々が一堂に会し、その腕前と音楽性を発揮する催しが半世紀近くも続いていることに喜びを感じて、快い気分で、次の会場へと向かいました。
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