田中弦楽アンサンブル第23回演奏会

2017年10月14日(土) 18:00 だいしホール 田中弦楽アンサンブル第23回演奏会

弦楽四重奏曲 第4番 ハ長調 K.157/モーツァルト
 第1楽章 アレグロ
 第2楽章 アンダンテ
 第3楽章 プレスト
  田中久生、松村牧子(Vn)
  田中多惠(Va)
  安倍信之介(Vc)
弦楽三重奏曲ニ長調 Op.8 「セレナード」/ベートーヴェン
 行進曲 アレグロ
 第1楽章 アダージョ
 第2楽章 メヌエット、アレグレット
 第3楽章 アダージョースケルツォ、アレグロ・モルト
 第4楽章 アレグレット・アラ・ポラッカ
 第5楽章 アンダンテ・クアジ・アレグレット
 行進曲 アレグロ
  田中久生(Vn)
  田中多惠(Va)
  安倍信之介(Vc)
弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 Op.18/ブラームス
 第1楽章 アレグロ、マ・ノン・トロッポ
 第2楽章 アンダンテ、マ・モデラート
 第3楽章 スケルツォ、アレグロ・モルト
 第4楽章 ロンド、ポコ・アレグレット・エ・グラツィオーソ
  田中久生、松村牧子(Vn)
  田中多惠、竹内由木子(Va)
  安倍信之介、阿部佐和子(Vc)

音楽文化会館を出て、コンチェルトさんへ寄り、CDとチケットを買って、だいしホールへ。開演30分前に到着。
感想は、「むせ返るような弦楽の豊穣に酔いしれる」です。
まずはモーツァルトの「弦楽四重奏曲 第4番」。明るく、軽やかで、爽やかに流れ、しかも強靭な筋肉を垣間見せるアレグロ。悲しみを内包した甘やかさで綴るアンダンテ。翳りを帯びながらも、生きいきと快活に弾むプレスト。天賦の才で書かれた筆致を見事に再現しました。続いてベートーヴェンの「弦楽三重奏曲『セレナード』」。軽快で、ちょっと忙しげに「行進曲」を刻むと、ゆるりと動き出し、三本の糸が絡み合い、耀きを見せる第1楽章。弾(はず)むように奏で、端正に筆を進める第2楽章。濃く影を宿し、絞る様に刻む第3楽章。しっかりと鮮やかに描き、鋭い棘(とげ)で威嚇する第4楽章。長閑(のどか)で素直な爽やかさを薫らせる第5楽章。速足で、歩数を稼ぐ「行進曲」。見事な至芸で締め括り、トリオの妙を見せました。
休憩を挟んで後半は、ブラームスの「弦楽六重奏曲 第1番」。暖かで豊かな奔流が溢れ出し、時に音数を絞って、涼やかに抜け出し、再び芳醇な薫りで満たすアレグロ。甘やかな愁いで癒し、深く低く漕ぎ出し、清涼な風を吹かせて、幾重にも雲海を重ねるアンダンテ。秋の日の晴れやかさを描き、枯葉舞うさざめきを映すスケルツォ。白光(びゃっこう)と栗色の奏でが対比され、潤いが満ち満ちて、充実の響きで駆け抜けるロンド。分厚く、しかも肥沃な響きの塊りが、入り乱れ、追いかけ合い、濃厚に混ざり合って、快い体感を齎(もたら)しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、素晴らしい成果を大いに讃えました。
このようなハイレベルのコンサートが営々と続けられ、新潟の音楽文化向上を支えていることに感動して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。
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