報恩講コンサート

2017年10月27日(金) 19:00 浄徳寺 報恩講コンサート

愛の挨拶/エルガー
愛の喜び/クライスラー
魅惑のワルツ/マルケッティ
ハンガリー舞曲第5番/ブラームス
スラブ舞曲第2番/ドヴォルザーク
子守歌/ブラームス
小さい秋見つけた/中田喜直
川の流れのように/見岳章
ツィゴイネルワイゼン/サラサーテ

加藤礼子(Vn)
中村哲子(Pf)

仕事を終え、少し迷って、浄徳寺へ。浄土真宗の宗祖親鸞に対する報恩謝徳のために営まれる法要である"報恩講(お取越)"の一環としてのコンサートということで、本堂へ入るとしばらくして浄徳寺の住職様による御伝鈔拝読が始まりました。朗々と発せられる張りのある音声(おんじょう)に聞き入り、安寧を頂きました。
暫時(ざんじ)の休憩の後、出演者のお二人が登場し、コンサートへ。
感想は、「お寺の本堂で聞くたっぷりとしたヴァイオリンとしっかりと支えるピアノを楽しむ」です。
まずはエルガーの「愛の挨拶」から。艶やかに冴え渡り、甘やかに歌って、一気に聴衆を惹きつけました。続いてクライスラーの「愛の喜び」。明朗な響きが一陣の風に乗って吹き過ぎ、お洒落な薫りを撒き散らして、小粋に駆け抜けました。次は映画「昼下がりの情事」から「魅惑のワルツ」。まろやかで口当たりの良い練乳を蕩(とろ)かせ、柔らかな食感を届けました。ここで報恩講に因み、"恩"を大切にした作曲家ということで、ブラームスが選ばれ、「ハンガリー舞曲第5番」。濃厚な味わいから、緩急を付けて弾(はず)み、煌めく切れ味で揺らしました。さらにブラームスに恩を受けたドヴォルザークの「スラブ舞曲第2集 作品72」から「第2番」をクライスラーの編曲で。愁いの調べが秋の深まりを誘(さそ)い、胸に沁みる切なさを運んで、穏やかに消え去りました。気分を変えて日本の曲が2つ。「小さい秋見つけた」では、寂しさを温もりに交え、一歩ずつ階段を登って、光の糸を紡ぐと、美空ひばりの「川の流れのように」を低く呟(つぶや)き、希望を灯して、清流に飛沫(しぶき)を飛ばし、大らかに歌い上げました。プログラム最後はサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」。濃く太い筆致で、アツくたっぷりと綴り、そこここに華麗な飾りを施し、じっくりと練り上げると、一転急ぎ足で駆け出し、輝きを振り撒き、カッコよく飛ばして、スカッと仕上げました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールはブーランジェの「ノクチュルヌス」。しめやかに奏で、熱を冷ませて、穏やかに終演となりました。
この後、再度休憩を挟み、石川の自坊願慶寺の吉峯教範氏による"お説教"が行われ、浄土真宗のご法義の「聴聞」について、貴重な体験を交えた大切な講話が行われ、"今を大切に生きる"ことの重要さを痛感させて頂きました。
当日の午後に情報を入手し、何の予備知識もなく出掛けた催しでしたが、大きな実りを享受して、安らかな気持ちで帰りのハンドルを握りました。
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