楽路歴呈 クリスマスライブⅨ

2017年12月6日(水) 16:30 ギャラリー蔵織 楽路歴呈 クリスマスライブⅨ

主よ人の望みの喜びよ
 大作綾(A.Rec) 白澤亨(Sac) 飯田万里子(Cemb) 笠原恒則(Spi)
牧人ひつじを
 大作綾(Voice,A.Rec) 白澤亨(Dul) 笠原恒則(Spi)
あら野のはてに
 大作綾(T.Rec,B.Rec,Voice) 白澤亨(BV) 飯田万里子(Cemb) 笠原恒則(Spi)
サセックスのキャロル
 大作綾(S.Rec) 白澤亨(VihueLa) 
向こうの森に
 大作綾(S.Rec) 白澤亨(VihueLa) 
夜まわりの歌
 大作綾(Voice,A.Rec) 白澤亨(BV) 飯田万里子(Cemb) 笠原恒則(Spi)
東方の三人の王
 大作綾(T.Rec,B.Rec,Voice) 白澤亨(BV) 笠原恒則(Spi)
トゥルディオン
 大作綾(KSn.Rec,S.Rec,T.Rec) 白澤亨(BV,Crum) 飯田万里子(Cemb) 笠原恒則(Spi)
May it be
 笠原恒則(Spi)
楽しみを希う心
 笠原恒則(Spi)
メヌエット
 飯田万里子(Spi) 笠原恒則(Cemb)
キリエ
 大作綾(A.Rec) 白澤亨(T.Rec,TrV) 飯田万里子(Cemb) 笠原恒則(Spi)
ロンド(有元利夫)
 笠原恒則(Spi)
ロンド(パーセル)
 飯田万里子(Cemb) 笠原恒則(Spi)
パストラーレ
 大作綾(A.Rec) 白澤亨(BV) 飯田万里子(Cemb) 笠原恒則(Spi)
そりすべり
 飯田万里子(Cemb) 
美女と野獣
 飯田万里子(Cemb) 
カントリーロード
 大作綾(Voice) 白澤亨(BV,A.Rec) 飯田万里子(Cemb) 笠原恒則(Spi)
ジングルベル
  大作綾(B.Rec) 白澤亨(singlebell) 飯田万里子(Cemb) 笠原恒則(Spi)

蔵織を出て、りゅーとぴあ経由県民会館のフリースペースで行き、ブログの準備をして、再び蔵織へ。開演15分前に到着。
感想は、「数百年前から現代までの待降節の調べを様々な古楽器で楽しむ」です。
まずはバッハの「主よ人の望みの喜びよ」。ザクザクと踏みしめる新雪の上をパタパタと舞う小鳩の鳴き声が軽やかに彩りました。続いてクリスマス・キャロルが2曲。喜ばしき声音(こわね)が高らかに伸び、まっすぐに流れる息吹に移る「牧人ひつじを」。悲しみに裏打ちされた明るさで豊かに広がる「あら野のはてに」。時節を祝う奏でを届けました。ここでソプラノ・リコーダーとビウエラで2曲。「サセックスのキャロル」がかそけき爪弾きに乗って、素朴で叙情的に弾(はず)むと、「向こうの森に」ではゆったりと、鬱々とした情景を描きました。4人に戻って「夜まわりの歌」。愁いの表情でゆっくりと、震えながら、厚く塗り込めました。今度は3人になって「東方の三人の王」。穏やかに哀しみを宿し、静々と進みました。チェンバロが加わっての「トゥルディオン」では喜びを装い、賑やかに囃して、喧噪を模しました。
ここから2曲は最近の音楽の時間。エンヤの「May it be」が優しげに滴(したた)り、細やかな葉脈を映しました。続けて映画「ピアノ・レッスン」より「楽しみを希う心」。翳りのある柔らかさで、端正に紡ぎました。チェンバロとスピネットで届けられたのはペツォールト作の「バッハのメヌエット」。馴染みある旋律が、絡み合い、響きの土台に乗って、煌めきが舞い踊りました。次は「キリエ」。夕方の宵闇が迫り、暖かな灯りを点(とも)して、まったりと過ぎ去りました。さらにここで「ロンド」が2曲。静かな涼しさをそっと伝える有元利夫の作。繊細で堂々と歩み出すパーセルの曲。鍵盤の囁きが静寂を強めました。そしてアドベントの時期に欠かせない「パストラーレ」では、古(いにしえ)の調べが愉しげに重なり合い、競い合って爽やかなうねりを見せました。
最後のコーナーでは現代へ移って、まずは「そりすべり」。精巧な耀きを、羽毛の軽さでさらりと処理すると、「美女と野獣」を淡く滲(にじ)む甘やかさで食卓に乗せました。そして「カントリーロード」。愉快に盛り上げて、映画の場面を再現しました。プログラム最後はこのチームで恒例の「ジングルベル」。すっきりと歌い出し、軽快にリズムを刻んで、楽しみの輪を広げ、盛大にざわめかせて、大らかに着地しました。
会場からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールは「きよしこの夜」。聴衆の合唱を誘(さそ)い、しめやかに奏でて、にぎにぎしく終演となりました。
何年も続くこの季節のお楽しみプログラムに今年も立ち会えたことに感謝して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。
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