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新潟大学管弦楽団 第54回定期演奏会

2017年12月9日(土) 18:30 新潟市民芸術文化会館コンサートホール 新潟大学管弦楽団 第54回定期演奏会

歌劇「魔弾の射手」序曲/ウェーバー
スコットランド幻想曲/ブルッフ
交響曲第5番 ホ短調 Op.64/チャイコフスキー

川畠成道(Vn)
新潟大学管弦楽団
河地良智(指揮)

仕事を終え、りゅーとぴあへ。開演15分前に到着。
感想は、「快い緊張感が作り出す上質の感動をしっかり味わう」です。
まずはウェーバーの「『魔弾の射手』序曲」。立ち込める朝霧の中、薄っすらと輝く黄金の息吹が揺らぎ、晴れやかに雲間を渡って、若さ溢れる速さで駆け、涼やかに疾走しました。続いてソリストが登場し、ブルッフの「スコットランド幻想曲」。鈍く重い琥珀色が塗り込めると、鮮やかな光の筋がそれを切り裂く序章。晴れやかに澄み渡って、ゆっくりと丘陵を吹き過ぎる風の調べをなぞるアダージョ。力を込めて湧き立ち、頂きから降下して、中空を滑空し、強く弱く交互に入れ替わり、陽の光を浴びて弾(はず)むアレグロ。五月雨(さみだれ)を集め、翳りを装い、雲間から差し込む月光が照らし出し、穏やかに優しさを認(したた)めるアンダンテ。愉しさを映して、無邪気に飛び跳ね、しなやかに飛翔して、ざわめきで彩るフィナーレ。曇り空で縁取られた浪漫の薫りを伝えました。
鳴り止まない拍手に応えて、エルンストの「無伴奏ヴァイオリンのための6つの練習曲より第6番「夏の名残りの薔薇」による変奏曲 」を技巧を鏤(ちりば)めて、じっくりと仕上げました。
休憩を挟んで後半はチャイコフスキーの「交響曲第5番」。凍てつく北の大地に暖かな灯火(ともしび)で飾り、意を決して、静々と歩み出し、過酷なる運命に果敢に対峙し、熱く燃えて、やがて消え去る第1楽章。極北の帆布(はんぷ)に乗って、柔らかく輝く甘やかさが浮遊し、優雅に波打って、感情を昂らせて号泣し、一撃を喰らって、諦め顔で俯(うつむ)く第2楽章。不器用に円舞し、細やかに織り上げて、軽やかに舞い踊る第3楽章。すっきりと顔を上げ、威厳を持って前進し、潔(いさぎよ)くも懸命に力闘し、滑らかに飛行して、目標の門前へ駆け込み、勝利の凱歌を輝かしく鼓舞する第4楽章。北国のアツく燃える心を陰翳と耀きで映し、迸(ほとばし)る情熱を見事に描き切りました。
会場からは大きな称賛が贈られ、それに応えてのアンコールは「眠れる森の美女」より「ワルツ」。華麗な響きでにぎにぎしく終演となりました。
創立90周年を祝い、有名な独奏者を招いて行われたこの演奏会が、想いを込めた健闘で、素晴らしい成果を残したことに安堵し、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。
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