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新潟県立新潟中央高等学校音楽科第20回定期演奏会

2017年12月10日(日) 13:30 新潟県民会館大ホール 新潟県立新潟中央高等学校音楽科第20回定期演奏会

第1部
 音楽科オーケストラ合奏
  交響曲第8番 作品93 第一楽章/ベートーヴェン
   渡邉真紀子(指揮) 望月理子(Vn:コンサートミストレス)
 音楽科合唱
  寺山修司の詩による6つのうた『思い出すために』より/寺山修司 詩 信長貴富 曲
   6.種(たね)
  女声合唱とピアノのための『百年後-タゴールの三つの詩-』より/タゴール 詩 森本達雄 訳詩 信長貴富 曲
   「百年後」
    立川祐子(指揮) 齊川茉愛(Pf)
第2部
 フルート独奏
  フルート協奏曲 作品30b 第一楽章/尾高尚忠
   今井瑞希(Fl) 加藤優里(Pf)
 ソプラノ独唱
  ゆりかご/平井康三郎
  荒城の月/土井晩翠 詩 瀧廉太郎 曲
  歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より「ぶってよ、マゼット」/モーツァルト
   渡邉ほのか(S) 西脇彩(Pf)
 ピアノ独奏
  ピアノソナタ 作品53 「ワルトシュタイン」第二楽章、第三楽章/ベートーヴェン
   長谷川悠(Pf)
第3部
 ~特別ゲストをお迎えして~
 フルート独奏
  無伴奏フルートのための幻想曲 第2番 イ短調/テレマン
  フルートソロのための「パンの笛」/ドビュッシー
   工藤重典(Fl)
 ピアノ独奏
  幻想即興曲/ショパン
   藤井一興(Pf)
 フルート&ピアノデュオ
  フルートとピアノのためのソナタ/プーランク
   工藤重典(Fl) 藤井一興(Pf)
第4部
 音楽科オーケストラ・合唱
  オラトリオ『メサイア』より/ヘンデル
   第1部
    1.序曲 4.合唱「かくて神の栄光は」
   第2部
    44.合唱「ハレルヤ」
   第3部
    53.合唱「ほふられし、神の子羊に」
    54. 〃「アーメン」
     立川祐子(指揮)

リハビリラン4kmを走って、昼食を取り、業務の確認をしてから、県民会館へ。開演20分前に到着。
感想は、「音楽を学ぶ生徒たちの真摯な演奏に打たれる」です。
まずはオーケストラ合奏でのベートーヴェンの「交響曲第8番」の第一楽章。爽やかに走り出し、軽やかに奏で、打ち付ける風雨をものともせず、晴れやかに駆け抜けました。続いて合唱で2曲。最初は「寺山修司の詩による6つのうた『思い出すために』」より「種(たね)」。結晶が気化して立ち昇り、透き通る帆布(はんぷ)が清らかに覆(おお)って、透明な響きで彩りました。次は「女声合唱とピアノのための『百年後-タゴールの三つの詩-』」より「百年後」。霧雨が噎(むせ)び、細やかに分かれて、追いかけ合い、重なり合って、絡み合い、やがてひとつにまとまり、奔流(ほんりゅう)となって併走し、再び拡散して、乱舞しました。
1回目の休憩の後、第2部は独奏のステージ。最初はフルートで尾高尚忠の「フルート協奏曲」から第一楽章。竹林に風を通し、ひらひらと花びらを散らせ、輝きを鏤(ちりば)めて、鮮やかに飛翔しました。続いてソプラノ独唱で3曲。ゆったりと優しく癒す「ゆりかご」。過ぎ去りし悲しみを、貴(たっと)き声音(こわね)で綴る「荒城の月」。優雅で表情豊かに演じ、艶やかに弾(はず)む「ぶってよ、マゼット」。洋の東西に渡る歌声を届けました。第2部最後はピアノ独奏。ベートーヴェンの「ワルトシュタイン」の第二楽章を静々と連ね、柔らかに漕ぎ出すと、第3楽章ではさざ波を揺らし、調べを浮き立たせて、熱湯を沸かし、勢いを持って、急ぎ足で駆け出しました。
2回目の休憩を挟んで第3部はゲストの登場。まずはフルートが2曲。テレマンの「無伴奏フルートのための幻想曲 第2番」を整った息吹で端正に伸ばし、細かな装飾を靡(なび)かせ、ゆっくりと表情を変え、暗く沈んでから、光の矢で射抜きました。続いてドビュッシーの「パンの笛」。気懸りな白日夢から覚め、淡い微睡を楽しみ、灰色の影を映しました。次はピアノ独奏でショパンの「幻想即興曲」。澱(よど)みなく走り出し、瑞々しさを湛えて、水面(みなも)を爽快に吹き過ぎました。第3部の締めはプーランクの「フルートとピアノのためのソナタ」。一瞬の煌めきが魔法を解いて、涼やかに揺らぎを震わせ、白銀(しろがね)の耀きが、素早い足取りで揺蕩(たゆた)う第一楽章。洗練された切なさを宿し、大気の熱を奪って、静かに波立つ第二楽章。忙(せわ)しく飛び跳ね、冷気を含んで吹き去り、速足で駆け上って、頂きで立ち止まり、戸惑いながらも再び跳ねまわって、一気にまくしたてる第三楽章。練達の技で見事に仕上げました。
3回目の休憩が終わって、最後の第4部。合唱とオーケストラで奏でられたヘンデルの「メサイア」からの抜粋。暗く重い帷(とばり)が降ろされ、災厄の色合いを濃くして歩み、幾重にも旋律を重ねる「序曲」。気高い光明で照らし、ざわめきを交わす「かくて神の栄光は」。喜びの光を放ち、優しげな暖かさで包む「ハレルヤ」。広がりを持って伸ばし、翳りを蔵(ぞう)して刻み、脈々と続く山並みを連ねる「ほふられし、神の子羊に」。祈りの粒子が大河と成って、滔々(とうとう)と流れ出す「アーメン」コーラス。降誕節の聖譚曲を荘重に築き上げました。
客席からは大きな拍手が贈られ、それに応えてのアンコールが伸びやかに歌われ、にぎにぎしく終演となりました。
日頃の成果を十二分に発揮し、大いなる賛助も得て、20周年を祝福する演奏会が執り行われたことに感動して、喜ばしい気分で、家路を急ぎました。
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